東京女子医科大学病院の看護師ボーナスはいくら?2025年度実績から年収を計算

 

月給約316,000円という数字を見ると大きく感じるかもしれませんが、本当に大切なのは「年収がいくらになるのか」という点です。ボーナス(賞与)は、年間の生活を支える重要な要素です。このページでは、公開されている公式データに基づいて、ボーナスと年収について説明します。

 

東京女子医科大学病院のボーナス??2025年度実績

 

公式採用情報によると、女子医大のボーナスは以下の通りです。

 

出典:看護師になろう「東京女子医科大学病院の募集要項」

 

項目 内容
支給時期 年2回(上半期、下半期)
支給月数 4.7ヵ月(2025年度実績)
計算基準 基本給をベースに計算

 

重要な注記:「4.7ヵ月」は2025年度の実績です。経営状況によって変動する可能性があります。詳しくは採用時に確認してください。

 

 

課題

「ボーナス4.7ヵ月」という数字を見て、月給315,800円×4.7ヵ月と計算してしまう方が多くいます。しかし女子医大のボーナスは「基本給×支給月数」で計算されます。月給に含まれる諸手当97,700円はボーナス計算に反映されないため、月給ベースで計算した場合との差は年間約46万円になります(試算値)。この構造を知らずに転職すると、入職後に受け取るボーナスが想定より大幅に少ないという事態になります。また2025年度の4.7ヵ月は実績値であり、経営状況によって変動するリスクがあります。転職判断の前に「何を基準にボーナスが計算されるのか」を正確に把握することが必要です。

 

事例(上記の行動提案を具体的にするためのもので、一般の事例を元に管理人が編集)

東京女子医大への転職を検討していた看護師Aさん(27歳・経験4年)は、採用サイトの「ボーナス4.7ヵ月」という数字を見て「月給315,800円×4.7ヵ月=約148万円のボーナス」と計算し、前職より年収が大幅に上がると判断しました。しかし内定後に採用担当から「ボーナスは基本給218,100円×4.7ヵ月=約1,025,000円(税引前)で計算されます」と説明を受け、自分の試算との差が約46万円(試算値)あることを入職直前に知りました。
Aさんは「採用サイトの数字をそのまま月給に掛けてしまった。基本給と諸手当の区別をして計算していれば、内定前に正確なボーナス額を把握できた」と振り返っています。

 

その解決

Step 1:ボーナスの計算式を「基本給×月数」で確認する
採用担当に「ボーナスは基本給のみで計算されますか、それとも諸手当も含みますか」と確認してください。基本給のみの場合:218,100円×4.7ヵ月=約1,025,000円(税引前・試算値)が年間ボーナスの目安です。
Step 2:過去3年のボーナス実績推移を確認する
採用面接の逆質問として「直近3年間の賞与支給月数の推移を教えてください」と質問してください。期待できる回答例:「2023年度4.5ヵ月・2024年度4.6ヵ月・2025年度4.7ヵ月」のように数字が示されれば推移が把握できます。懸念される回答例:「業績によって異なります」のみで数字が示されない場合は変動リスクが高いと判断してください。
Step 3:ボーナス手取りを試算して年間収支に組み込む
年間ボーナス約1,025,000円から控除約25%を引いた手取りは約768,750円(試算値)です。この金額を「臨時収入」として生活設計に組み込んでください。

 

解決のコツTips

  • 「ボーナス4.7ヵ月」を月給に掛けて計算するのは誤りです。必ず「基本給×支給月数」で計算してください。月給ベースと基本給ベースでは年間約46万円の差が生じます(試算値)。
  • ボーナスの計算基準(基本給のみか諸手当込みか)は採用担当に直接確認することで把握できます。求人情報だけでは判断できません。
  • 「直近3年のボーナス実績推移」を確認することで、増加・横ばい・減少のどのトレンドにあるかが把握できます。2020年頃5.5ヵ月から2025年度4.7ヵ月への変化を踏まえると、この確認は特に重要です。
  • ボーナスは業績変動リスクがあります。生活費は月収×12の範囲内で設計し、ボーナスは貯蓄・臨時支出に充てる計画が安全です。

出典:基本給218,100円・賞与4.7ヵ月(2025年度実績)は看護師になろう「東京女子医科大学病院の募集要項」に記載の数値です。口コミ出典:メディコ「東京女子医大病院の年収・給与データ」。口コミはあくまで投稿者個人の主観的な経験談であり制度の実態を客観的に示すものではありません。事例中の人物(Aさん)は一般の事例をもとに管理人が編集した想定事例であり特定の個人を指すものではありません。

 

 

ボーナスが「基本給×支給月数」で計算される意味

 

ボーナスは「月給×支給月数」ではなく、「基本給×支給月数」で計算されます。これは、見た目の月給より、ボーナスが少なくなることを意味します。

 

新卒看護師(3年課程卒)の場合:

 

  • 月給:315,800円(基本給218,100円 + 手当97,700円)
  • ボーナス計算:基本給218,100円 × 4.7ヵ月 = 1,025,070円(年間)
  • 月給ベースで計算した場合:月給315,800円 × 4.7ヵ月 = 1,484,260円(計算不可)

 

つまり、月給の手当部分(97,700円)はボーナス計算に反映されません。これが「給料が高く見えるが、ボーナスは少ない」という印象につながります。

 

 

課題

ボーナスの計算式「基本給×支給月数」を理解した次に見落とされやすいのが「月給全体のうち何%が基本給か」という視点です。月給315,800円のうち基本給は218,100円で約69%、諸手当は97,700円で約31%を占めます。手当部分はボーナスに反映されないため、月給が高く見えるほどボーナスとの乖離が大きくなります。転職先を月給の額面だけで比べると、基本給が高く月給が低い病院より、ボーナスや退職金で不利になることがあります。月給ではなく基本給で比較することが長期的な年収判断に不可欠です。

 

事例(上記の行動提案を具体的にするためのもので、一般の事例を元に管理人が編集)

東京女子医大への転職を検討した看護師Bさん(29歳・経験6年)は、比較院の月給310,000円と女子医大の月給315,800円を見て「女子医大の方が高い」と判断しました。しかし基本給を確認すると女子医大218,100円に対し比較院は235,000円でした。ボーナスを基本給ベースで計算すると、女子医大4.7ヵ月=約1,025,000円、比較院4.5ヵ月=約1,057,500円となり、ボーナス実額は比較院の方が約32,500円高くなりました(いずれも試算値)。
Bさんは「月給の額面だけで比較していた。基本給ベースでボーナスを計算し直したら逆転した。退職金も基本給で計算されることを知り、長期的には比較院の方が有利だと気づいた」と述べています。

 

その解決

Step 1:「月給・基本給・ボーナス実額・2年目手取り」の4列比較表を作る
女子医大:月給315,800円・基本給218,100円・ボーナス実額約1,025,000円(試算値)・2年目手取り約234,850円(試算値)。比較院も同じ4列を採用担当に確認して並べてください。
Step 2:ボーナス実額を「基本給×月数」で統一して計算する
基本給が月17,000円低い場合(218,100円と235,000円の差)、ボーナス4.7ヵ月の実額差は年間約79,900円になります(試算値)。
Step 3:採用担当に基本給・ボーナス計算ベース・過去3年実績を確認する
質問文:「基本給の金額を教えてください」「ボーナスは基本給のみで計算されますか」「直近3年間の賞与支給月数の推移を教えてください」。この3つで年収の実態が正確に把握できます。

 

解決のコツTips

  • 月給の額面比較では基本給の差が見えません。ボーナス・退職金・昇給はすべて基本給をベースに計算されるため、基本給が高い病院は長期的に有利です。
  • 「ボーナス月数が高い=ボーナスが多い」は誤りです。基本給が低ければボーナス実額は逆転します。月数ではなく「ボーナス実額(基本給×月数)」で比較してください。
  • 退職金の計算方式も「基本給×勤続年数×係数」が一般的です。基本給が低い病院で長期勤続する場合、退職金に数十万円以上の差が生じる可能性があります。
  • 口コミサイトに「ボーナスが年々減少」という投稿も見られますが、あくまで投稿者個人の主観的な経験談です。正確な情報は採用担当への直接確認でご確認ください。

出典:基本給218,100円・賞与4.7ヵ月(2025年度実績)は看護師になろう「東京女子医科大学病院の募集要項」に記載の数値です。事例中の人物(Bさん)は一般の事例をもとに管理人が編集した想定事例であり特定の個人を指すものではありません。

 

 

ボーナスの手取り額??税金を引いた後

 

ボーナスの額面1,025,070円から、社会保険料と税金が引かれます。

 

項目 金額
ボーナス額面(年間) 1,025,070円
健康保険 約48,500円
厚生年金 約97,000円
雇用保険 約3,000円
所得税 約103,000円
ボーナス手取り(年間) 約773,570円

 

ボーナス1,025,070円の額面に対して、約251,500円が控除されます。手取りは約773,570円です。

 

 

課題

ボーナス額面1,025,070円という数字は税引き前です。実際に受け取れる手取りは健康保険・厚生年金・雇用保険・所得税を合計した約251,500円が控除された後の約773,570円です。特にボーナス時の所得税は月給とは異なる賞与専用の源泉徴収税率が適用されるため、控除額の比率が大きくなります。額面のボーナス金額をそのまま貯蓄・支出計画に組み込むと、実際の手取りとの差で計画が狂います。「ボーナスで100万円貯める」という計画は、手取りベースで立て直す必要があります。

 

事例(上記の行動提案を具体的にするためのもので、一般の事例を元に管理人が編集)

東京女子医大に転職した看護師Cさん(26歳・経験3年)は、ボーナス額面の年間約1,025,000円を受け取れると思い「ボーナスで100万円貯める」という計画を立てていました。しかし実際に受け取ったボーナス手取りは年間約773,570円で100万円に届きませんでした。控除額約251,500円(健康保険・厚生年金・所得税等)の計算を事前にしていなかったためです。
Cさんは「額面のボーナスをそのまま受け取れると思っていた。ボーナス時の所得税が月給とは別計算で大きく引かれることを知らなかった。手取りベースで貯蓄計画を立て直す必要があった」と述べています。

 

その解決

Step 1:ボーナス手取りを「額面×75%」で概算する
ボーナスからは健康保険・厚生年金・雇用保険・所得税が控除されます。概ね額面の約25%が控除されるため、手取りは額面の約75%が目安です。年間ボーナス約1,025,000円×75%=約768,750円が手取りの目安(試算値)です。
Step 2:上半期・下半期に分けて手取りを試算する
年間手取り約768,750円を上半期・下半期に分けると1回あたり約384,375円(試算値)です。この金額を大型支出・貯蓄の計画に組み込んでください。
Step 3:初回ボーナスの手取りを入職前に確認する
採用担当に「初年度の夏季ボーナスは満額支給ですか、それとも日割りですか」と確認してください。4月入職で6月ボーナスが日割りの場合、初回は大幅に少なくなります。

 

解決のコツTips

  • ボーナスの手取りは「額面の約75%」が目安です。100万円を超えるボーナス額面でも手取りは約77万円程度になります(試算値)。生活設計はこの手取り額を基準にしてください。
  • ボーナス時の所得税は賞与専用の源泉徴収税率が適用されるため、月給時より控除額の比率が大きくなる場合があります。
  • 初回ボーナスが日割り計算の場合、1年目の実手取り年収は想定より大きく下がります。入職前に「初年度の夏季・冬季ボーナスの支給月数」を採用担当に必ず確認してください。
  • ボーナスは「臨時収入」として位置づけ、生活費は月収手取り×12の範囲内で設計することが安全です。ボーナスがゼロになっても生活が成立するかを事前に確認してください。

出典:ボーナス額面1,025,070円・各控除額・手取り約773,570円は看護師になろう「東京女子医科大学病院の募集要項」の数値をもとにした試算値です。実際の控除額は個人の条件により異なります。事例中の人物(Cさん)は一般の事例をもとに管理人が編集した想定事例であり特定の個人を指すものではありません。

 

 

年収シミュレーション??新卒から10年目までの推移

 

月給とボーナスを合わせた年収がいくらになるのかを、段階的に見てみましょう。

 

注記:以下の計算は、公式の月給データと4.7ヵ月ボーナスを基にした推定値です。実際の経験年数別の基本給データが公開されていないため、月給の引き上げに基づいて計算しています。

 

経験年数 月給手取り(12ヵ月) ボーナス手取り 年収手取り
新卒(1年目) 2,940,000円 約350,000円 約3,290,000円
2年目 2,820,000円 約385,000円 約3,205,000円
3年目 2,940,000円 約410,000円 約3,350,000円
5年目 3,120,000円 約470,000円 約3,590,000円
10年目 3,540,000円 約530,000円 約4,070,000円

 

参考:メディコの口コミデータによると、女子医大の看護師の実際の平均年収は、29歳(平均年齢)で約441万円と報告されています。上記の推定値より実績がやや高いのは、部署手当や時間外勤務による変動が大きいためと考えられます。

 

 

課題

年収シミュレーション表は「新卒から10年目まで年収が増加する」という右肩上がりのイメージを与えますが、この数字はフル稼働(夜勤5回・時間外10時間)前提の試算値です。2年目の年収が1年目より低いのは住民税の発生が原因です。また育児・体調変化で夜勤を月2回に減らすと年収は約30万円下がります(試算値)。育児休業を取得した年は休業前賃金の約67%が給付金となりさらに低下します。「10年後に年収407万円」という表の数字は、条件が維持された場合の上限値として捉え、自分の働き方を前提にした試算が必要です。

 

事例(上記の行動提案を具体的にするためのもので、一般の事例を元に管理人が編集)

東京女子医大に新卒入職した看護師Dさん(22歳)は、年収シミュレーション表を見て「10年後に年収手取り約407万円になる」という計画を立てていました。しかし3年目に妊娠が判明し夜勤を月5回から月2回に軽減したところ、夜勤手当が3回分(8,300円×3回=24,900円)減少し月給は約290,900円になりました。年収換算で約30万円の減少です(試算値)。さらに育児休業を取得した年は雇用保険から休業前賃金の約67%が給付金として支給される形となり、シミュレーション表の数字とは大きく異なる実態になりました。
Dさんは「シミュレーション表はフル稼働前提の試算値だった。夜勤を減らした場合の年収推移を事前に試算していなかった」と述べています。

 

その解決

Step 1:「夜勤3回」「夜勤0回」「育休時」の3パターンで年収を試算する
夜勤5回(公式モデル):月給315,800円・年収手取り約329万円(試算値)。夜勤3回:夜勤手当2回分16,600円減で月給約299,200円・年収手取り約305万円(試算値)。育休時:休業前賃金の約67%給付で年収は大幅低下。いずれも試算値です。
Step 2:採用担当に「夜勤軽減時のモデル年収」を確認する
質問文:「夜勤を月3回に減らした場合のモデル月給を教えていただけますか」「育児休業取得時の給付金の目安を教えていただけますか」。
Step 3:5年目・10年目の基本給実績値を確認する
質問文:「5年目・10年目の看護師の基本給実績値を教えてください」。回答から昇給スピードが把握できます。

 

解決のコツTips

  • 年収シミュレーション表はフル稼働前提の試算値です。自分のライフプランでの年収を必ず別途試算してください。
  • 育児休業給付金は「休業直前の賃金の約67%」で計算されます(雇用保険)。夜勤を大幅に減らした後に育休に入ると給付金の計算基準も下がります。
  • 2年目に年収が1年目より低くなっているのは住民税(月約10,000円)の発生が主な要因です。1年目の年収を基準に生活設計すると2年目に手取りが減ったと感じます。
  • 採用担当に「夜勤軽減時のモデル月給」を確認することで、育児・体調変化時の収入イメージが具体的になります。

出典:月給315,800円・夜勤手当1回8,300円は看護師になろう「東京女子医科大学病院の募集要項」に記載の数値です。育児休業給付金の計算は厚生労働省「育児休業給付について」に基づく一般的な説明です。事例中の人物(Dさん)は一般の事例をもとに管理人が編集した想定事例であり特定の個人を指すものではありません。

 

 

「ボーナスが減っている」という口コミについて

 

メディコの職場口コミには、「ボーナスが年々減少している」という記述が複数見られます。

 

出典:メディコ「東京女子医大病院の年収・給与データ」

 

「都内の私立大学系病院としては、平均水準の給料で、入職した際は年間5.5ヵ月分のボーナスがありとても魅力的でした。入職3年目など決められた勤続年数が経過した場合に...」(2020年7月、退職者)

 

「基本給が安くボーナスが年々減っているため給料は安いです。」(2025年2月、退職者)

 

2020年の口コミでは「5.5ヵ月」、2025年度公式では「4.7ヵ月」と、減少傾向が見られます。経営状況によって変動する可能性があるため、採用時に「過去3年のボーナス支給実績」を必ず採用担当に確認することを強くお勧めします。

 

新卒初年度のボーナスは少ない

 

新卒で入職した場合、初回のボーナスは「初期支給」として少なく設定されることが多いです。多くの病院では「初回のみ0.5?1ヵ月分」という設定になっています。

 

女子医大が具体的にいくらの初期支給なのかは、公開情報では明記されていません。採用時に「初年度のボーナスはいくらか」を必ず確認してください。

 

転職者のボーナス??入職時期による影響

 

別の病院で5年働いた後に女子医大に転職する場合、ボーナスはどうなるのでしょうか。

 

一般的には、「転職初年度のボーナスは初期支給の扱い」になるため、月給レベルでは5年目相当の給料が支給されても、ボーナスは新卒並みか、それ以下になる可能性があります。

 

転職時期の選定は、「ボーナス支給直前に転職する(ボーナス前の4月)」か「ボーナス直後に転職する(ボーナス後の7月)」かで、実質的な年収が大きく変わります。

 

「手当で高く見える」給料の現実

 

職場口コミで「手当で高く見える部分がある」という評価が複数あります。これは何を意味するのでしょうか。

 

  • 月給は手当に大きく依存している
  • 基本給が低いため、昇給の恩恵を受けにくい
  • ボーナスや退職金の計算は基本給ベースなので、実際の手取りより見た目の月給が大きく見える
  • 夜勤がない配置に変わると、実質的な給料が大きく下がる

 

つまり、「月給30万以上」という募集情報は見た目は大きく見えますが、その内訳が「基本給22万 + 手当8万」の場合、生涯年収や老後資金の計算では、基本給が30万の病院より不利になる可能性があります。

 

 

課題

「月給30万以上」という募集情報は見た目が大きく、基本給が低く手当が多い構造を隠してしまいます。夜勤手当・時間外手当・住宅手当は、夜勤をしない月・残業がない月・引っ越し時にゼロになります。この4項目のリストが示す通り、月給の実態は「今の働き方が続く間だけ維持できる金額」です。基本給が低い病院ではボーナスも退職金も昇給幅も小さくなり、10年・20年単位で大きな差が生まれます。「手当で高く見える給料」の構造を理解した上で転職判断をしなければ、長期的に不利になる可能性があります。

 

事例(上記の行動提案を具体的にするためのもので、一般の事例を元に管理人が編集)

東京女子医大に転職した看護師Hさん(28歳・経験5年)は、入職前に月給315,800円という数字を見て「前職より月2万円高い」と判断し転職しました。しかし一般病棟に配属されたため特殊部署手当がつかず、また夜勤を月3回に抑えたため夜勤手当が3回分(8,300円×3回=24,900円)減少しました。実際の月給は約280,000円となり前職の月給295,000円より低くなりました。
Hさんは「手当込みの月給だけで比較した。自分の実際の夜勤回数と配属部署での月給を試算していなかった。基本給で比較していれば結果が違っていた」と述べています。

 

その解決

Step 1:「自分の想定する夜勤回数・配属部署」での月給を試算する
夜勤月3回の場合:月給315,800円から夜勤手当2回分16,600円減で約299,200円。一般病棟配属で特殊部署手当なしの場合は追加の差引なし。住宅手当なし(寮入居時)はさらに25,000円減。これらを組み合わせた月給を試算してください。
Step 2:「夜勤ゼロ・手当ゼロ」の最低月給を確認する
基本給218,100円+看護師手当15,000円+病棟手当5,000円=238,100円が手当ゼロ時の月給の目安です。この金額から社会保険料・税金を差し引いた手取りは約187,000円(試算値)です。この金額で生活が成立するかを確認してください。
Step 3:採用担当に「配属部署別の月給モデル」を確認する
質問文:「一般病棟配属の場合と手術室・ICU配属の場合の月給の差を教えてください」「夜勤月3回の場合のモデル月給を教えてください」。

 

解決のコツTips

  • 月給315,800円はフル稼働(夜勤5回・時間外10時間)かつ特定の手当条件が揃った場合の数字です。自分の想定する働き方での月給を必ず試算してから転職判断してください。
  • 「夜勤ゼロ・手当ゼロの月給(約238,100円)」が安定収入の基盤です。この金額で生活が成立するかどうかが手当依存型給与のリスクを測る実用的な基準です。
  • 配属部署は転職時に希望を伝えることができますが、実際の配属は採用担当が決定します。「希望部署に配属される確率」と「配属されなかった場合の月給」を採用面接で確認することをお勧めします。
  • 基本給で転職先を比較することが長期的な判断の基本です。基本給218,100円が複数の病院と比較して適切かどうかを確認してください。

出典:基本給218,100円・看護師手当15,000円・病棟手当5,000円・夜勤手当8,300円は看護師になろう「東京女子医科大学病院の募集要項」に記載の数値です。手取り試算値は一般的な計算方法に基づくものであり個人の条件により異なります。事例中の人物(Hさん)は一般の事例をもとに管理人が編集した想定事例であり特定の個人を指すものではありません。

 

 

年収400万と年収360万の10年差

 

新卒時点で年収320万と年収340万の違いは、10年で200万円の差になります。さらに、基本給の差は昇給時に積み重なり、20年単位では1,000万円以上の差が生まれる可能性があります。

 

転職検討時には、「初年度の年収」だけでなく、「5年後、10年後の年収トレンド」を見ることが重要です。

 

よくある質問

 

Q:ボーナスはいつもらえるのか

 

A:公式採用情報では「上半期・下半期」と書かれていますが、具体的な月は明記されていません。一般的には6月と12月ですが、採用時に確認してください。

 

Q:初年度のボーナスは本当に少ないのか

 

A:公開されている情報では「初期支給がいくら」と明記されていません。採用時に「新卒初年度の初回ボーナス支給月数」を必ず確認してください。

 

Q:ボーナスが減っているなら、転職してから悪化しないか

 

A:その懸念は妥当です。口コミから「過去5年でボーナスが5.5ヵ月から4.7ヵ月に低下」という傾向が見られます。採用時に「過去3年のボーナス実績推移」と「経営状況の見通し」を採用担当に確認することを強くお勧めします。

 

公式データと職場口コミのズレ

 

このページで紹介した「公式の月給」「公式のボーナス月数」と、メディコなどの職場口コミには、しばしばズレが生じています。

 

これは以下の理由が考えられます:

 

  • 公式は「モデルケース」を提示しているが、実際には変動が大きい
  • 口コミ投稿者の経験年数や部署によって、実際の給料が大きく異なる
  • 経営状況の変化(コロナ禍など)による一時的な変動
  • 基本給の昇給スピードが業界平均より遅い可能性

 

転職決定前に、採用担当との面接で、公式発表と実績のズレについて率直に質問することをお勧めします。

 

次のステップ??採用試験と出身校

 

給料とボーナスの水準を理解した上で、次に気になるのは「本当に採用されるのか」という現実的な問題です。採用倍率が高いという話は本当か。出身校で学閥があるという話は本当か。こうした疑問に答えるのが、次のページです。

 

給料という「報酬」の側面を理解した後は、「実際に採用試験を突破できるのか」という「参入可能性」の側面を見ていく段階に進みます。